会話の導入から終わりまで
会話というのは、前振りと締めくくりがきちんとしていれば、しっかり成立します。
あなた「おはよう」
女「おはよう」
あなた「眠いよね」
女「うん、ねむい」
あなた「昨日は何時に寝たの?」
女「2時くらいだったかな」
あなた「そんな時間に寝たの?それは眠いよね。睡眠障害になっちゃうよ!」
女「まじでそれかも~」
あなた「悩みでもあるんじゃない?」
このやり取りでは、「おはよう」が前フリです。朝は誰でも眠いもの。なので、「おはよう」と「眠い」で共感を得ることができます。眠いというなら夜ふかしかなと考え、では何時に寝たのかと続けます。2時というのはずいぶん遅い時間なので、驚きを伝えると同時に、おおげさな表現で軽いジョークにします。同時に気配りも見せて、悩みでもあるのかと聞いているわけです。「おはよう」で始める会話をあなどることはできないとわかりますね。
会話の冒頭には、誰にでも当てはまることを持ってくるのが良いんです。朝は眠いなどですね。それをきっかけに個人的な会話に入っていくのがコツです。相手の言葉を受けたら、連想ゲームのように言葉をつないでいきましょう。前振りは次の言葉に繋いでいく準備なんです。前フリがあることで、ドン引きされるような内容であっても、順序立てて話が進んで行くので、相手は受け入れやすくなりますよ。「食事に行こうよ」というだけのことでも、いきなり切り出したら突然感があります。でも、どういう料理が好みなのか聞いたりして、だんだんと外食したいよねという話に持って行くんです。そして、最後に「おいしいお店があるんだけど」と言えば、誘いに乗ってくれる可能性が高くなります。